七夕といえば織姫と牽牛。
それぞれ機織りと牛飼いに長けた若者でしたが、恋におちて仕事をおろそかにするようになってしまったんですね。神様が怒って天の川を隔てて二人を引き離し、年に一回しか会えないようにしてしまいました。ははは。いまなら完全にパワハラですね。
牽牛は日本では彦星とも呼ばれます。和名としては、なんと犬飼星(いぬかい星)と呼ばれていたのですね。アルタイルを挟んで4等星のβ星と3等星のγ星があり、これを犬と考えたのだそうです。犬連れですねー。
さて、大陸由来のお話なので、七夕は中国、韓国、ベトナムなどに同工異曲のお話で親しまれています。また、アジア(日本)からの移民が多いアメリカやブラジルなどでも「Star Festival(スターフェスティバル)」という名称でお祭りが行われているようですね。
中国の伝説では、一年に一回二人の逢瀬にカササギが羽を連ねて橋を作るという言い伝えられています。なんでカササギなんでしょうね。カササギはカラスの仲間で頭がよいことで知られていますから、以心伝心で助けてくれたのでしょうか。牽牛星こと、アルタイルはアラビア語ではアル・ナスル・アッ・ターイルといわれ、「飛ぶ鷲」の意味なんですよね。これに由来するのでしょうか?
中国での七夕は、町や村を鮮やかに飾り立て、大きな龍の作り物を操って見事な舞を披露するそうです。あれ? 旧正月の中華街と似ていますね。
農村地域では、お香を焚いたり、花や果物を御供えをして、機織や刺繍の上で上達するよう「織女(織姫)星」に祈る風習があるそうです。
中国の七夕は現在では「中国版バレンタインデー」になっているそうです。「七夕情人節」と呼ばれていて、七夕の日は男性から女性に花束などをプレゼントして過ごします。バレンタインデーとは逆ですけれどね。台湾でも同じく、「七夕情人節」あるいは「情人節」と呼ぶのが一般的だそうで、男性は女性にプレゼントをしたり、食事に誘ったりするそうですよー。
日本では「七夕」の日に雨が降ると「星が隠れて二人が会えない」と考えますが韓国だと「二人が再会を喜んで流した涙」になります。七夕の翌日に雨が降ったら「別れを惜しむ涙」と考えるそうですよ。だから七夕の日は雨がすることを願っているそうです。
中国の農村部と同様に、女の子たちは牽牛星、織女(織姫)星を見ながら「縫製の腕がうまくなりますように」と祈る習慣があるようです。
ベトナムはアジアの中で「七夕」を祝う国として、最も西にある国なんだそうです。そして中国とおなじく「七夕の夜になると二人のために鳥が橋を作る」とされていますが、ベトナムではカササギではなく、カラスです。とくに派手な祭などは行われませんが、離れ離れなった恋人達にちなんで一部の地域では昔の恋人と語り合う、といったイベントが行われているそうです。焼けぼっくいに火がついたりしないのでしょうか?
日本からの移民が多かったブラジルでは「tanabata」として定着し、冬の風物詩になっています。七夕が冬の風物詩!世界は広いなー!
スターフェスティバルという七夕祭りが開催され、願い事の短冊が飾られた竹を街中に飾ります。お祭りが終わると短冊は燃やされ、願いを煙として天に届けるとのことです。
日本的には「晴れないと」織姫と牽牛は会えないのですが、残念ながら7月7日の「晴天率」は良くないんですよね。
そりゃあ、関東地方では梅雨真っ只中ですからね。
1989年~2015年の7月7日までのデータでは、東京の晴天率は15%。
ほぼほぼ雨か、曇ですよね。
晴天で七夕を祝うなら、梅雨がない北海道か、この時期には梅雨が開けている沖縄がいいでしょうね。ちなみに那覇の晴天率は41%でした。
※出典 ウエザーニュース「七夕の日は晴れにくいってホント?」
仙台の七夕はもとより、平塚の七夕まつりも一度しか行ったことないので、行きたいですねー。もちろん、犬を連れて。
今年は晴れないかなー。