犬が吠えるのは、人間がしゃべるのと同じことですし、吠えるのが仕事だった犬種もいます。
もっとも今の犬の飼われ方は「猟に使いたい」などという人はそうそういません。たいていは「かわいいから」「かっこいいから」と選ばれていきます。
すると、飼い主が思い描いていたイメージと随分違うということも出てきますよね。
基本的には吠えない犬種を求めるかたが多いですよね。それなのに「かわいいから」吠える犬を選んでしまうことも起こりえます。
逆に番犬としても期待して飼い始めたけど、一度も吠えずに役に立たない、なんてこともあるかもしれません。
犬種ごとに吠える犬なのか、吠えない犬なのかはだいたい決まっているようなので、そこも知ったうえで選ばれると良いと思います。あなたにとって飼いやすい犬種かどうかに関係する情報かもしれないですね。
吠える犬、吠えない犬はその出自を考えるとある程度わかるようになります。もちろん、飼育のしかたによって個体ごとに変わっていきますが、そもそもの性質は本能として体にしみついています。
吠えにくい犬種を飼いたいなら、次のようなポイントを知っておきましょう。
まず犬が吠えるには理由があることを知っておきましょう。人間には無駄吠えに思えても、犬にはちゃんとした理由があって吠えているんですね。それは・・・
狩猟や作業をさせる目的だった犬種は、「吠える」ことが仕事でした。周囲の音にも敏感です。
だから、室内で暮らしていても外を通る自動車や人間のわずかな音に反応して吠えてしまうのです。
さらに吠えることを仕事にしていたことから、声が遠くまで届くように(主人に知らせるため)なっています。
貴族や一般家庭のペットとして飼われていた歴史が長い愛玩犬は基本的に吠えないようです。体の大小ではなく、このような血統が基本的な性能を育んでいるのですね。
吠えにくい犬種のなかには「鼻ぺちゃ」が特徴の犬種がいます。
これらの犬種は吠えたとしても高い声が出ません。そのことから、吠えにくいと言われているのですね。
意外な犬種が吠える犬種だったりします。
「かわいい」容姿だけで選んでしまう前に、性質をチェックしておきましょう。
またトレーニングによって無駄吠えをコントロールすることも可能です。
根気よく訓練してあげましょうね。
プードルはすべての犬種の中で2番目に賢いそうです。(一番賢いと言われているのはボーダー・コリー)
そのためしつけが入りやすく、飼いやすい犬種だとか。
賢いゆえに周りの状況を見て立ち回ることもあるそうで、自分より下と認識した人間の命令を受け入れなかったり、神経質になってしまうので、飼い主はしっかりとした主従関係を築き、しつけていく必要があるようですね。
性格は人間が大好きでとても人懐っこいです。
温厚かつ友好的で、常に飼い主を喜ばせようとする愛情深い一面もあります。
その一方で警戒心が強いところもあり、きちんとしつけが入っていないと、他の犬や来客に対して吠えてしまうなどのくせがついてしまう可能性もあるようですよ。
プードルは周囲の環境の変化に敏感で、飼い主にそれをお知らせするためにほえます。ほえると飼い主の関心を引き、それを覚えてしまうので、留守番中に無駄吠えする悪循環になるようですね。
※詳しくは→トイプードルってどんな犬? 特徴を調べてみた
ビーグルは紛れもない猟犬で、別名が「森のトランペッター」ですからよく吠えます。チームで吠えながらコミュニケーションを取り、獲物を追い詰めていたのです。そのような歴史があり、また感情表現が豊かで、その気持ちを伝えたくて吠えるらしいですね。
集団行動をする犬だけに、留守番はにがて。
とても寂しがります。あまり長い時間の留守番は考えものです。
そしてなんども書いてますが、大きい声で吠えます。
なんてったって「森のトランペッター」ですからね。
集合住宅で飼育する場合、その点を覚悟して徹底してしつける必要がありますね。
※詳しくは→ビーグルってどんな犬? 特徴を調べてみた
チワワは誰に対しても愛情を注ぐのではなく、飼い主に対してのみ深い愛情を示すようです。賢いのでしつけもよく入り、飼いやすい犬として有名なんですね。
なんだか隅っこでぶるぶる震えているイメージ(笑)なんですが、吠えるのです。
勇敢な性格で、大きな犬にも怖気付きません。縄張り意識がとても強いのです。
留守番が多いなどストレスが高まると無駄吠えも多くなるようですね。
※詳しくは→チワワってどんな犬? 特徴を調べてみた
牧畜犬だったコーギーは大きな声で吠えることが得意です。
マンションなどで飼う場合は注意が必要な場合がありそうですね。子犬のときからトレーニングすると、その習性も抑えられるようですよ。
※詳しくは→ウェルシュ・コーギー・ペンブロークってどんな犬? 特徴を調べてみた
可愛らしい容姿のマルチーズは長い間「抱き犬」として愛されてきました。
なので抱っこされるのが大好きです。3キロ程度なら女性が長時間抱いていても大丈夫かもしれませんね。
基本的には陽気で明るい性格なので飼いやすい小型犬と考えて構わないようです。
一方で、マルチーズは「マルチーズテリア」などの通り名で呼ばれることもあるくらい、気の強さも持っています。
時には自分より大きな犬に向かっていくなど、勇敢な面を見せます。
また、陽気な性格で、出会った人や犬に大きな声で挨拶します。
その余韻から夜中に吠えることも多い犬種です。
※詳しくは→マルチーズってどんな犬? 特徴を調べてみた
「生きている宝石」の別名を持つ、あのしとやか(そうに見える)ヨークシャテリアもよく吠える犬種です。
ヨークシャテリアは、その名の通りテリア種だということを忘れてはいけません。縄張り意識が強く、縄張り内での出来事には敏感に反応し、よく吠えるのです。
※詳しくは→ヨークシャーテリアってどんな犬? 特徴を調べてみた
とても穏やかで賢く飼いやすい犬種です。
なんたって別名が「最良の家庭犬」ですからね。
好奇心が強く、遊び好きで家族が大好きです。
なかでも、子供が好きで子供を守る行動をみせたりするほどです。
一方で警戒心が強いため無駄吠えをすることがありますが、人に良く従うため、十分に訓練することでコントロールは可能です。
※詳しくは→ミニチュアシュナウザーってどんな犬? 特徴を調べてみた
当たり前ですがまったく吠えない犬なんていません。でも比較的吠えない犬種というのはいるのです。
人間社会で暮らしていく以上、吠えることが少ない犬種は飼いやすい側面があるでしょうし、色々なトラブルに巻き込まれにくいと言えます。
もちろん個々の飼育環境によっても違いますが、あまりほえない犬種を5つ上げてみると・・・
パグのような短頭種は、鼻がつぶれているのが特徴です。
このように鼻がつぶれている犬種は、比較的吠えにくい犬種です。
とくにパグは素直でマイペース、あまり警戒心がないので吠えにくいと言われています。
※詳しくは→パグってどんな犬? 特徴を調べてみた
フレンチ・ブルドッグは利口で気立てが良く、陽気で活発です。愛情深い性質があり、家族とともに過ごすことを好みます。
元祖ブルドッグのような頑固さは見られないようですね。ほとんど吠えず、飼育がしやすいです。
最近では、穏やかな性格や、無駄吠えのなさ、また暑い夏には散歩が少なくて済むなどの理由で世界中の都市部で人気が高まっているようです。
※詳しくは→フレンチ・ブルドッグってどんな犬? 特徴を調べてみた
基本的には大らかな性格で、小さいことはあまり気にしません。
吠えたとしても声量がなく、吠え声が低めなので、問題になることは少なそうです。攻撃性はあまりないので、初心者でも飼いやすい犬種ですね。
※詳しくは→シー・ズーってどんな犬? 特徴を調べてみた
キャバリアは元気で活発、遊ぶことも大好き。
争い事がニガテでフレンドリーな性格なので、他の犬達や人間の子供とうまくやっていけるんですね。
大らかな性格なので、神経質に周囲に攻撃することはまずありません。
※詳しくは→キャバリアキングチャールズスパニエルってどんな性格? 飼い方は?
ゴールデンレトリバーは体は大きいのですが、母性本能が強く、人間の子供の遊び相手になるくらい、穏やかでフレンドリーです。
飼い主に対しての忠誠心もあって、しつけがしやすい犬種でもあります。
無駄吠えをあまりせず、大型犬の中で最も飼いやすいと言われています。
1. 遠吠えの理由犬の遠吠えの理由ってなんでしょうか?犬にはいろいろな鳴きかたがありますが、「遠吠え」は困っちゃいますね。長くワオーンとやるあれです。悲しげですが、どんな気持ちなのでしょう? 嬉しい? 悲しい? 人間には迷惑なだけですが、犬には遠吠えの理由があるはず。犬はなぜ遠吠えをするのでしょうか?2. 本来ペットはほとんどしない実は遠吠えをする動物には犬以外にもオオカミやジャッカル、コヨーテがいます。たいていは侵入者を追い払い、家族を呼ぶために遠吠えをするようです。ですが、人間に飼われている犬... 犬の遠吠えの理由 犬の心理は? 嬉しいの? 悲しそう? - 子犬の記念日 |
生後間もない子犬は、母犬がそばを離れると、泣きますよね。これは庇護者の母犬がいないことによる恐怖感や寂しさから鳴くようです。
4〜5ヶ月齢というと子犬が吠えても飼い主にとってはさして気になるものではありません。まだまだ声がかわいらしい年頃だからですね。
そのため、なかなか対策が取りにくいのですが、放置すると生後7,8ケ月ごろには、吠えることは習慣化してしまうんです。
飼い主が吠え声に悩み始めるのは犬が成犬になってからのようです。でもこの頃には慢性化していて矯正しようにも手がつけられなくなるのです。
犬がなぜ吠えるのかを考えると、つまりは「怯えているから」です。怯えることで激しく吠えるなど威嚇をするのですね。
そして犬が更に追いつめられると「咬む」に進みます。
飼い主としては、他の犬や人間に愛犬が噛み付くようになって、ついに「問題」と感じるようになるようですね。
ではどのように犬の無駄吠えをしないようにしつければ良いのでしょうか?
場面ごとに考えてみましょう。
子犬のうちなら、「社会化トレーニング」が大切と言われています。
犬には「社会化期(4-13週齢)」がありますから、その時期を逃さず人間社会に住むということに折り合いをつけさせる訓練をしていくのですね。
まずは子犬のときのこの時期を逃さず、しっかりしつけをして行ってください。
とはいえ、今、無駄吠えに悩んでいるとしたら、大抵はその時期を過ぎている場合も多いと思います。
その場合でも、子犬に対するしつけとやることは同じです。
・人間の食事中に吠える
・抱いて欲しくて吠える
・散歩の準備を始めると吠える
・クレートから出してほしくて吠える
これらが要求吠えです。
なにか欲しいものがあったり、飼い主にしてもらいたいことがあるときに吠えてしまうのですね。
クレートから出してもらいたかったり、食事が欲しいときに鳴くものですね。 これは「要求に応えない」しかありません。
たとえば、食事をあげるときに吠え出したら、くるっと回って壁のかげに隠れてしまってください。
吠えているときにはあげてはいけません。
犬があきらめて静かになったところであらためてごはんをあげましょう。
クレートから出す場合もおなじです。 嬉しくて吠えているときには出さずに素通りしてください。興味を示してもいけません。無視です。
それで静かになったところでケージから出すようにしましょう。
犬が「吠えたら注目してくれた」と思わないように、視線を遮る布でクレートを覆ってもいいかもしれません。
吠えたところで要求に応えてしまうと、「吠えたことで願いがかなった」と覚えてしまいます。
かわいそうに感じるかもしれませんが、心を鬼にしてしつけてください。
警戒して吠えてしまう
・物音がすると吠える
・知らない人に吠える
ありますよね〜。
これらの吠えは、音や見知らぬものに恐怖や不安を感じて警戒して吠えるというパターンですね。
最近は宅配便の訪問が多くなっていますから、必然的にチャイムがなることが多いですよね。
犬がチャイムに反応して吠えてしまうのは、その音を怖がっているためです。
そこで、「チャイムは怖くない」とわかってもらうために、チャイムがなったら、小さなおやつをあげることを繰り返してみてください。
それまで怖かったチャイムが「おやつの時間を知らせる合図」になり、吠えるのをやめてくれます。
つまり、「要求しても意味がない」と犬にわかってもらうことが肝心です。
実際にやってみると、犬かわいさでなかなか貫き通すには根性がいると思いますよ。