いまや街を行く犬のほとんどは服、つまり「犬服」を着ていますよね。
いつからこんな状況になったのかは良くわかりませんが、本来庭などで飼われていた犬が、部屋の中で飼われることが増えてきたあたりじゃないでしょうか?ドッグランに行くと基本的に服を着ているワンコばかりなので、何かの間違いで服を着ていかなかったりすると、「まっぱだか」で自分の子供を幼稚園に送り出しているような錯覚に陥りますよ(笑 いや、ほんと。
子犬って体温調節が成犬ほど上手じゃないんですよー。
ということは、特に冬に外で遊ぶときなんか、自分では十分に体温を調節できませんから、服を着させる意味があると思います。
それなら暑いときはいらないじゃん?
ところが、そうじゃないんですね。
犬はほとんど汗をかかないので、身体に熱がこもりやすくなってしまいます。
そこで、犬服を水で濡らして着せて、その水分が蒸発することで子犬の体の熱をとることができるんです。
成犬なら水浴びなど荒っぽい方法で体温を下げられますが、デリケートな子犬の場合は、このような方法で少しずつ体温を下げてあげるやり方がいいですね。
また、とくに「朝は寒いけど、昼には汗ばむくらい」なんていう季節、春とか秋ですかねー。これも子犬が体調を崩しやすい時期なので、犬服が重宝します。
体温調節が万全じゃないという前提で子犬に服を選んであげてくださいね。
また、子犬に早いうちから服を着せることで、服を着ることに慣れることができるんですねー。
なんたって、子犬は新しい物事に対して好奇心旺盛! こどものうちから服を着せることで、それが日常的なものであると思ってくれます。必要になってから成犬に着せようとするとストレスを感じる場合がありますから、子犬のうちに慣らしておくことは大切ですね!
子犬は人間と違って毎日お風呂に入るわけではありませんよね。
トリミングに頻繁に連れて行くといっても、ショードッグでもない限り、いいとこ一月に一回じゃないですか。
それに子犬は成犬よりも皮膚が弱いため、シャンプーのし過ぎで皮膚トラブルを起こすということもあるかもしれません。
すると、やはり裸のまま散歩するのと、服を着て、ある程度露出を抑制するのでは皮膚を衛生的に保てる度合いが違いますからね。
服を着せることで、汚れた環境から子犬の体を守ることができます。
雨や雪のとき、散歩に行かなければならないこともあると思います。
そんなとき犬服を身につけていれば、最小限の汚れですみますからねー。
そういう意味からは、犬服は毎日洗濯して清潔に保つこと。
これが汚れていたのでは話にありませんからね。
また、散歩するときにノミやダニを防ぐこともできます。
ちょっとした草むらにはノミやダニが必ずいます。
犬服を着させることで子犬の弱い皮膚をそれらの害虫から、また、害虫によってもたらされるかもしれない感染症の可能性から守ることができます。
もちろん、ノミやダニは服を着たら完全に防げるわけではありませんし、草むらだけではなく、他の犬から移る場合もあります。
ですが、なるべくその可能性を低められるということが犬服のメリットではないでしょうか?
犬服は外で着たものを、ずっと家の中で着させることは避けてください。
家の中で服が必要な場合は着替えさせましょう。
その外出着にノミやダニが付いているわけですから、速攻で洗ってしまいましょう。
まったく毛が抜けない犬なんていません。
抜けないと言われている犬種でさえ、抜け毛はあるものです。
可愛がっている飼い主はあまり気に留めないかもしれませんが、誰もがそのように感じるわけではありません。
できれば、周りに毛が飛ばないように配慮するほうがスマートです。
また、クルマに乗せるときなども、なるべく抜け毛が飛ばない工夫をしておいたほうが、後で洗車するときに楽です。
手間が少なければ犬をドライブに連れ出すのも嫌になりませんから、ぜひ犬服装着乗車をお勧めします。
子犬が服を着ることを嫌がる場合は、子犬にとってストレスになってしまいますね。服を噛んだりする場合もあるかもしれません。
たしかにうちのノーフォークも初めて犬服を着せたときには、ちょっと違和感を感じたようでした。
なんとか脱げるように体をよじったりしていましたね。
でもいまや、犬服大好き! それを着ればどこかに連れていってもらえるからです。現金なやつですね(笑
また犬服にボタンやアクセサリーが付いている場合は、それを噛みちぎって誤飲する危険があります。
犬服に慣れていない子犬のときには、装飾のないシンプルなものを選んであげたほうが良いでしょうね。
子犬にいつから犬服をきせるのか? ここまであげた要素から考えると、子犬がお散歩をはじめる生後4ヶ月前後が適切ではないでしょうか。おうちで着せる分には3ヶ月前後から練習でしょうか。
お散歩はじめまでに、デビューの犬服を用意できるといいですね!
いろいろなメリットがある犬服ですが、肝心のワンコが嫌がっていては話になりませんね。
嫌がっているものを無理やり着せていても、ストレスになるだけですから、ワンコのほうが犬服を着ることが好きなることが大切です。
さきほど書いた通り、うちのノーフォークは服を着ることが大好きです。
なぜなら服を着ることは、どこかに連れていってもらえるという「楽しいこと」とつながっているからです。
つまり、子犬にとって服を着ることがご褒美とつながっていると認識させれば、喜んで着てくれるようになると思いますよ。
そのためには
① 嫌がる犬服の上で大好きなおやつをあげる方法
② 服を着たらおやつをあげる方法
③ 服を着たら散歩や遊びに連れていってあげる方法
などが考えられると思います。
肝心なのは犬服の嫌なイメージをおやつや「褒め」によって、良いイメージに変えることです。
焦らずじっくりと付き合ってあげてくださいね。
ではどんな犬服を選びましょうか?
基本的にはお腹が開くものよりも、背中が開くものが着せやすいです。両肩、両脇ホックもいいですね。
止め具にもボタンやファスナー、マジックテープなどいろいろなものがあります。
背中開きであるなら、ジッパーなど、細かい合わせが必要なものでも気になりませんが、お腹開きなどなら、マジックテープなどのほうが着せやすいでしょうね。
ボタンやアクセサリーは誤飲の原因になりかねません。
なるべくシンプルなものを選びます。
また犬服にボタンやアクセサリーが付いている場合は、それを噛みちぎって誤飲する危険があります。
犬服に慣れていない子犬のときには、装飾のないシンプルなものを選んであげたほうが良いでしょうね。
サイズはメーカーによっても違います。原則ワンコをショップに連れて行って着せてみるのが一番です。犬だって窮屈ではストレスになるし、大きすぎれば足に引っ掛けて転んだり、脱げたりしてしまいます。
サイズ以外にも素材や、デザインによって着せやすい着せにくいがありますからね。
基本的なサイズをまとめておきます。
首の付け根付近をぐるっと1周させて測った長さです。
首回りを図った位置から尻尾の付け根までの長さ。
サイズを測る時は、被毛が厚く、ふかふかなワンコは被毛が軽く潰れる状態で測るのがいいでしょう。
犬服のサイズは号数で表しているものと、SMLの表記があってまちまちです。さらに同じサイズ表記でもメーカーによって多少の差があります。
あくまでサイズ表記は目安として、実際に着させてみて判断していきましょう。
サイズ | 首回り | 胴回り | 着丈 | |
レギュラー | XS | 22 | 30 | 16.5 |
SS | 25 | 34 | 19 | |
S | 28 | 39 | 21.5 | |
MM | 30 | 42.5 | 23.5 | |
M | 32 | 46 | 25.5 | |
L | 36 | 53 | 29.5 | |
ダックス | D-SS | 26 | 34 | 23 |
D-S | 29 | 39 | 25.5 | |
D-MM | 30 | 42.5 | 28 | |
D-M | 32 | 46 | 30.5 | |
D-L | 36 | 53 | 34.5 |
先ほど述べたように、洋服のサイズはブランドによって基準が異なることが多いものです。
サイズの表記はあくまで一応の目安として、しっかり試着することをオススメします。
ペットショップでウェアを扱っているところはたいてい鏡のついた試着の台が置いてあります。
ワンコを置くと、ちょうど飼い主が着せ替えできる高さになるので、何着も着せ替えてみましょう。
できれば、二人で行ってください。
なぜなら絶対に服選びは1回で終わらないからです。
ああでもない、こうでもないと何回も着せ替えることになります。
そのたんびにワンコを抱きかかえて試着台に乗せ、また売り場に戻って・・では大変ですよ。
一人が試着台に陣取り着替えをさせ、一人は売り場からサンプルを持ってくる・売り場にサンプルを返す、と役割分担をすると、比較的スムースに進められます。
試着台はあっても2、3台でしょうから長時間独占しないように、手早く着替えさせてくださいね。
「子犬の服を買いに行こう!」と決めたものの、さて、どんなブランドを? とお思いのあなた。
犬服のブランドは恐ろしくたくさんあるんですよ。
人間のアパレルブランドがサブブランドとして犬服をやっているもの、専業のもの、キャリングケースやリードなど犬周りのグッズも作っているところや、ヘビーデューティで機能性を追及しているものなど、枚挙にいとまがないほどです。日本だけではなくて、海外のブランドだってありますしね。
いくつか非常に特徴的だと思われるブランドを紹介していきましょう。
子犬の初めての犬服を買うときの参考にしてくださいね。
泥はねを防いだり、保温したりという犬にまつわる課題の解決として犬服を考える人には「ALPHAICON」はいかが。
HPには「現代社会の愛犬との暮らしの中で起こる様々な課題をドッグウァエアで解決し、パートナーである愛犬との大切な時間(価値)を想像していきます」とあります。
商品から受けるイメージとしては、たしかに自然環境の中に起きる課題を解決するヘビーデューティな犬服って感じですね。
犬と一緒に雪山に行くとか、マリンスポーツをするとか、考え始めたら気になるのがこのブランドではないでしょうか。スポーツやキャンプなどに着せていくための機能性をすべての服で追及しています。
「as know as」は若い女性に人気のブランド。
「ディテールに凝った、かわいらしさのなかにちょっと大人の雰囲気をおりまぜたブランド、AS KNOW AS de baseをはじめとした、おしゃれを楽しむ女性のための服・雑貨ブランドを展開」とHPにあります。そこから出されている犬服が「as know as de wan」ですね。人間用の服に負けず劣らず、犬服としてもオシャレな服を扱っています。
人間用のファッションブランドですから、ワンコと飼い主でコーディネートすることができ、犬服を一層楽しむことができますね。
アイテムを一覧でみたいなら、オフィシャルオンラインショップをのぞいてください。
ニューヨーク発の犬服ブランドで、やはりセンスが違います。
環境に対する意識が高く、ペットボトルを再利用したリードなどを販売していますね。そのセンスと環境に配慮した商品ラインからか、ハリウッドセレブの御用達のブランドであることも魅力の一つ。HPには「人間の流行などに合わせてデザインしているので、どんなワンコであっても、彼がいるストリートをランウェイにすることができますよ」とあります。
たしかにスタイリッシュで目立ちそうですねー。
「フリーステッチでは、“より豊かな暮らしを愛犬と!”を合言葉に、ペットにとってよりシンプルで良質なものは何かを日々考えています」とHPにある通り、流行に左右されない、シンプルで質が高い犬服が欲しければここです。
シンプルでベーシックだから長く着ることができますし、それを着せている飼い主を知的に見せる効果がありそうですね。
最高級の品質を目指しているため、価格は少し高め。
その意味では、友達への贈り物とすると喜ばれそうですね。
アパレルに加えて、カフェ、ホテルの経営や、社会奉仕活動など「自然と犬を愛するナチュラル志向ブランド」という世界観を強く表しているのがDOG DEPTというブランドですね。
アメリカンカジュアルな装いを好きな方には、ワンコとコーデして人間の方も服を揃えることができるのも魅力ではないでしょうか。
サイズは豊富で小型犬から大型犬まで用意されていますよ。
機能的でお買い得な犬服を買いたかったらiDOG&iCATです。防虫効果、抗菌・消臭効果など、ワンコの健康を守る服が多くあり、しかも低価格で手に入れることができます。
小型犬から大型犬までサイズも豊富ですから、「犬服のユニクロ」と思っていただけるといいかな、と。
「『ラブラドールリトリーバーを飼いたい、一緒に暮らしたい』という犬と暮らすライフスタイルへの憧れから、ラブラドールリトリーバーという犬種の名前をそのまま店名に使用」とHPにある通り、ラブがうちにいた頃にはよく買いました。
ただ、1犬種限定ですからね。他の犬種の飼い主さんにはほぼ訴求力ないと思います。
それでいったら登録数の一番多い「トイプードル」をブランド名にするべきでしたが。でも私「Labrador Retriever」推しますよ。私、「Labrador Retriever」の味方です!
カジュアルなアメカジファッションで非常にシンプル。タフで人懐っこいラブのイメージそのままのアパレルです。
HPには「都会に暮らす犬たちのために生まれたオリジナルブランドです。安心、安全、クオリティーに拘った物作りを目指し、新しいターゲットを取り入れるべく、かわいいだけではなく、シンプル、スタンダードでいて、どこか洗練されたペットブランドを目指し立ち上げました。毎日使うものだから、兄弟や友達と同じように、おしゃれにカッコよくペット達にも着せてあげたい。トレンドを自分らしく自由に取り入れる、好奇心と遊び心に溢れた、ペットたちのためのブランドを提案します。」とあります。
カジュアルでアクティブなテイストが大人気。
MANDARINE BROTHERSの特徴は服からバギー、キャリーバック、スリング、リードなど、犬関係のアイテムをトータルでコーデできること。一つ購入すると次から次に買ってしまいそうです。
そのほかにも「AVIREX」「EDWIN」「MEZZO PIANO」「ROPE PICNIC」「CECIL McBEE」「アーノルドパーマー」(ショップに飛びます)などなど、本当に犬服ブランドは百花繚乱状態なんですねー。
好きなブランドで初めての子犬の犬服を揃えてみてください。
重ねていいますが、試着はマストですよー。どんなにかっこいい、素敵な服でも、ワンコが着てくれなければ意味がありませんからね。