神保町というとどんなイメージを持っていますか?
もちろん古本屋の街ですね。
犬の散歩と関係ないように見えますが、このところ再開発がなされ、とくに土日になるとビジネス街にも人がいなくなって、犬連れでカフェや古本屋をまったりはしごできるような街になっていたのです。
157軒の古本屋を抱える神保町は「世界一の本の街」と呼ばれています。(2015年8月現在)。
このあたりには、明治維新後に東京開成学校(東京大学の前身)をはじめ、現在の明治大学、中央大学、日本大学が創立されたんですね。
研究者や学生が多く集まっているわけですから、ここに専門的な書物を扱う書店が増加していったわけです。
一方で神保町は「カレーの街」ともいわれます。
本を読みながらスプーン一つで食べられるからカレーが人気だったんだとか。
なんだかずっとトランプをやり続けるためにサンドイッチを発明した、みたいな話ですねえ。
ワタシ的にみると、バブルで地価が高騰してずっと再開発が行われなかった印象でしたが、東京パークタワーと神保町三井ビルが2003年にどーんと建って以来、ビジネスの拠点としても見直されて、再開発のはずみがついた感があります。
新しい再開発部分の快適さと、昔ながらの古本街が組み合わされて不思議な空間になっています。
平日はもちろんビジネスマンが多いですね。
千代田区は歩行喫煙が禁止なので、ビジネスマン向けのカフェなどは、テラス席を用意して、ここで喫煙させているようです。
1等席のテラス席をそんなふうに使うのはどうなの? とは思いますが、それまでの神保町にはオープンテラスのカフェはなく、犬を連れて行っても路上で休ませるくらいしか選択肢がなかったことを考えると、「犬連れにとって」良かったかもしれません。
なんたって休日にはそのような人たちがハケるわけですから、カフェのテラスで犬とマターリする→犬を連れて古書街を歩く→カフェのテラスで犬とマターリする の無限ループにはまれるわけです。
神保町の古書街と言ってもそれほど広いわけではないんです。
いろいろ定義はあるでしょうけど、ワタシのイメージでは、靖国通りと白山通りのクロスしたところの「神保町交差点」から神田のほうに歩き、三省堂書店まで です。
もちろん、神保町交差点から専修大学方面に歩く場合も古書店はあるし、水道橋方面に歩く場合もあるのですが、ワタシのなかでは、神保町交差点から三省堂までいって、その裏のすずらん通りを三省堂で引き返して神保町駅入り口までで完結しているんですよね。
大学が飯田橋だったので、講義に出ずにぷらぷら神保町に本屋のハシゴに来ていて、その時のルートなので、もう心のなかで変えられないのかもしれないです(笑)。
※すずらん通り
さて、犬連れでお茶が飲めるのは
が目立つところです。まあ、どこもとりわけ凝ったコーヒーを出すわけではないですが、②と③はテラスが広々、植栽もされていて気持ちが良いですよ。
もう一つ言いたいのは「神保町古書まつり」。2018年は10/26-11/4で、すでに終わってしまったのですが、来年、とくに夜に行ってみてください。
沿道にずらっと書棚が並べられ、それが提灯とランプに照らされた様は一見に値すると思います。混むのでワンコは留守番がいいかもしれませんね。
本好きのための神保町の魅力を味わってくださいね!