Modified on: Jul 28, 2019
元来群れで生活する犬にとっては、他の犬に対する興味は「自分より上か下か」という点につきます。
その意味では1歳をこえて成犬になった犬に友だちは必ずしも必要のないものです。
しかし、子犬の時代は少々事情が違います。
子犬は子犬どうしで遊ぶ中で犬のあいだのルールや、挨拶のしかた、じゃれあう時の力加減など犬の社会の大切なルールを学びます。
こうした経験が少ないと社会性が十分身につかず、他の犬に対して攻撃的になったり、逆に怯えたりなどの弊害が出やすくなります。
そのような状況では飼い主も散歩がストレスになってしまいますよね。
このような社会性は子犬一人では学べないわけですから、子犬にとっての友だちは、社会性を身につけるしつけのために必要と言えます。
もちろん子犬どうしにも相性があります。飼い主どうしが知り合いでも犬の相性が悪ければ、良い結果に結びつくことは難しいでしょう。
大抵は同じ犬種は相性がいいようです。
また、大型犬と小型犬では色々な部分で違いが大きいことを知っておく必要があります。
例えば噛む力や、体重に大きな差があるため、大型犬が戯れているつもりでも小型犬には大きなダメージを与えてしまうこともあるので注意が必要です。
まずは子犬どうしで挨拶をしてみましょう。
挨拶するときには飼い主がリラックスすることが大切です。
飼い主の緊張は子犬にもしっかり伝わります。
リードを短く持つのも控えます。
張ったリードから飼い主の緊張が伝わってしまいますし、リードを短く持つと、動きが自由にならず、子犬の不安を高めてしまいます。
また、ちょっとした事で子犬を抱いて救出してしまうと、いつまでたっても友だちはできません。
もし練習を中止しようとするときは、相手の飼い主に挨拶をして、ゆっくりとその場を離れてましょう。
最初は落ち着いた成犬を選ぶほうが問題が少ないでしょう。
1. 子犬が反応しないように十分に距離をとって相手の犬を見せてみます。
2. 子犬が相手の犬のにおいを嗅ごうとしていたら、「OK」といって挨拶に行かせます。
3. リードはゆるめたままゆっくり距離を縮め、挨拶をさせます。
4. 子犬どうしの挨拶では、いきなり目を合わせたりはしません。初対面で目を見て飛びつかないように注意しましょう。
5. 目を合わせない挨拶が上手にできたら、ゆっくりと相手の犬を近づけてもらいます。それができたら誉めてあげてください。
6. 一緒に遊べなくても、深追いせずに解散します。頑張りすぎる必要はありません。余裕を持って終わらせ、子犬にいい印象を残すようにしましょう。
冒頭で「犬友達は必ずしも必要ない」と書きましたが、犬友達がいることはワンコとの生活のアクセントになることは間違いないですねー。
ワンコのためというより、あなたにとってあなたと同じく「ワンコ好き」な友達がいることは素敵なことですよ。
一緒に散歩行ったり、旅行に行ったり、飼い主がお互いに楽しかったり、信頼できたりすることに意味があると思いますよ。